「みんなの名前辞典」,アクセスを調べてみたらアクセス数が右肩上がりで増えてて月のPVが軽く100万を超えていた。アクセス数だけでみるとp○thon.jpとか別のpから始まるOSSなサイトを超えていることになる。最初のころは日に5000PVくらいだったのだけど,いろいろやってたらそこそこアクセスが集まってくるようになってきた。
公開一ヶ月くらいのまとめとして,これまでの道のりを振り返ってみます。Webサービスとか作っている人の参考になればいいかな,と思ってます:-)。
当初の構想
- 奥さんが子供を身ごもって,必要に迫られて作ったもの。マタニティマークとレベル同じ
- データベース使わない,スタティックなファイルだけの構成
- ロジックはクライアントサイド(JS)でやる
- 子供の名付けに必要な機能は作る(姓名判断とか)
- 一日最大2時間くらいで終わる範囲で機能追加する
機能追加
最初は,手元にある数万の名前をHTMLとしてに書き出して,漢字順,読み順の名前がリストされているだけ,という簡単なサイトだった。その状態から,いろいろと機能を追加していって,徐々にPVが上がっていった。今風の言葉を使うと「継続的インテグレーション」というやつかな?
作った順番から書くと
パーマリンク
名前ごとの固定ページを作った。パーマリンクには,同じ読みの名前をリストアップする。名前には,その名前のパーマリンクにリンクを貼る。検索エンジンが名前を個別に拾ってくれるので,検索エンジンからの導入数が増した。また,ユーザあたりのPVと滞在時間が増した。
ページネーション
例えばあきらみたいな読みは沢山の漢字が当てられているので,一ページが長くなってしまう。一ページの収録数に上限を設けて,必要なら複数ページに分けるようにした。結果,ユーザあたりのPVと滞在時間が増した。
サジェスチョン(リアルタイム検索)機能
名前の情報を事前にjsonで書き出しておいて,静的なファイル+JSだけでできたサジェスチョン機能を作った。サイトに導入されるユーザ層のせいだとおもうんだけど,あまりみなさん検索は使って頂けてない。PVやユーザ数にはほとんど影響を与えず。
携帯ページ
ページネーションを作ったので携帯用ページを作れるようになった(携帯ページはページの容量に制限がある)。PC/スマホ用のページと同一ファイル名,パスに「/fp/」を追加した場所に別ファイルを作る。ユーザ数,PV数とも増加。
漢字の情報
名前の漢字にマウスオーバーするとtipsが出て漢字の情報を表示するようにした。また,漢字での絞り込みページにも同じ情報を表示するようにした。実装当初はあまり使われなかったけど,ページのロード時にtipsのバルーンを表示してインストラクションを出すようにしたら,利用率が上がった。ユーザあたりのPVと滞在時間が増す。
姓名判断機能
画数の情報をjsonに書き出して置いて,JSでライブに結果を表示する判断機能をつけた。ユーザ数,PV,滞在時間とも増加した。
SEO的なこと
重要なキーワードはtitleやh1に書くとか,クリーンなマークアップを心がけるとか,そういう常識的なSEOは当然。収録する名前,ランキングや画数ごとの漢字リストなど,収録する情報の質や量を増やすことも検索エンジンからの導入を増やす要因となり得ます。あと,昔から使っていたドメイン(coreblog.org)にコンテンツを載せたのも良かったかも。
携帯ページについては,robots.txtにモバイル用の項目を記載すること,PCページからモバイルリンクディスカバリー(link rel="alternate" media="handheld")を貼っておくのが重要。ただ,ドコモ携帯の検索エンジンにはあまり効かないみたい。
その他,今後のこと
機能を追加したら,なるべく定量的に追加機能の効果を確かめたのがよかったと思う。
このサイトでいうと,姓名判断機能を追加したとき。名字を入力してもらって,名前との画数を計算して結果を表示するのだけど,訪問者が名前を入力しているかどうかを,JSから_gaq.push()を呼んで計測してみた。結果,なかなか名前を入力してもらえなかったことが判明。いろいろ考えた結果,「名字を入力すると表示される情報をグレー表示する(期待感をあおる)」という工夫をしたら,結果が劇的に改善したりした。結果を定量的に振り返って,手直しして,効果を確かめる,ということの繰り返しをしながら,サイトやサービスを使いやすくしてゆくわけです。
ソーシャルからの流入がまだ少ないので,この点は何とかできないかな〜,と思っています。姓名判断も,もうすこし面白い様式で表示したい。
コンテンツ公開当初に,ガジェット通信さんに紹介していただいた(ありがとうございましたm(_ _)m)のも,検索エンジンからの導入増に繋がっているはずなのですが,ご紹介いただいたのも「必要に迫られて作った」からだと思います。これからも,楽しみながらサービスを作ってゆきたいと思っておる次第です。
次の目標は月間150万 PVかなあ。