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みんなのPython Webアプリ編 - クエリとリスト

みんなのPython Webアプリ編 - クエリとリスト

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クエリとリスト

WebアプリケーションのUIとなるフォーム・コントロールの中には、複数の値を指定できるものがあります。チェックボックスがその1つです。チェックボックスで複数の項目を選択すると、Pythonのプログラムではリストとして受け取ることになります。また、同じフォームの中に同一のnameを持つコントロールが複数あり、それぞれの項目に値が設定されている場合も、同様にリストが渡ってきます。

ただし、チェックボックスに相当するクエリに必ずリストが返ってくるとは限りません。チェックボックスで1つしか項目が選択されなかった場合には、クエリには文字列が返ってきます。つまり、コントロールの選択状態によってクエリの内容が異なるわけです。

クエリの内容がコントロールの選択状態によって異なると、ちょっと困ったことが起こります。特にPythonの場合、リストも文字列型も同じシーケンス型です。リストが返ってくることを前提にプログラムを書くと、文字列が返ってきたときもリストが返ってきたときも、表面上は問題なく処理が実行できてしまうのです。

簡単なプログラムを作って確認してみましょう。チェックボックスのあるUIと、リクエストを受け、チェックされた項目を表示するプログラムを設置してみます。「checkbox.html」はPythonのWebサーバと同じ階層に、「querytest.py」はcgi-bin以下に実行権限を与えて設置してください。

List07 checkbox.html

:::html
<html>
<head>
<meta http-equiv="content-type" content="text/html;charset=utf-8"> </head>
<body>
   <form action="/cgi-bin/querytest2.py"
         method="POST">
       <input type="checkbox" name="language" value="Python"/>
       Python<br />
       <input type="checkbox" name="language" value="Ruby"/>
       Ruby<br />
       <input type="checkbox" name="language" value="Perl"/>
       Perl<br />
       <input type="checkbox" name="language" value="PHP"/>
       PHP<br />
       <input type="submit" name="submit" />
   </form>
</body>
</html>

List07 querytest2.py

:::python
#!/usr/bin/env python
# coding: utf-8
import cgi
form=cgi.FieldStorage()
html_body = u"""
<html>
<head>
<meta http-equiv="content-type" content="text/html;charset=utf-8"> </head>
<body>
%s
</body>
</html>"""
content=''
for cnt, item in enumerate(form.getvalue('language')):
    content+="%d : %s <br />" % (cnt+1, item)
print "Content-type: text/html¥n"
print (html_body % content).encode('utf-8')

プログラムでは、組み込み関数enumerate()を使ってシーケンスの要素と要素番号を取り出し、ループ処理を行っています。ループの中では、文字列フォーマット機能を使って、結果として表示する文字列を組み立てています。

チェックボックスを2つ以上選択すると、選択した項目が期待通りに表示されます。チェックボックスが1つの場合は、文字列が分割されて表示されてしまいます。文字列もシーケンスなので、ループの中で1文字ずつに分解され、処理されてしまうわけです。

図05 Pythonではリストも文字列も同じシーケンス

図05 Pythonではリストも文字列も同じシーケンス

このようなことを避けるためには2つの対策が考えられます。

1つは、事前にクエリの型を調べる方法です。組み込み関数のisinstance()を使うと、型のチェックが行えます。文字列型であることを調べるためには、basestringが利用できます。リスト型であることを調べるためにはlistが利用できます。インタラクティブシェルで試してみましょう。

:::python
>>> isinstance('123', basestring) True
>>> isinstance('123', list)
False
>>> isinstance(['Python', 'Ruby'], list) True

このような方法を使い、クエリの型のチェックが実行できます。型チェックを行い、if文などで場合分けをして処理を振り分けるのです。 もっと簡易な方法は、クエリのデータを持っているFieldStorageオブジェクトのメソッドを使う、という方法です。FieldStorageオブジェクトには、getvalue()メソッドの他にも、クエリの値を取り出すためのメソッドがいくつか定義されています。

getfirs(t name [, default])

nameを引数に指定して、クエリを取り出します。対象となるnameの値が1つの場合も複数の場合も、必ず最初の要素となる文字列を返します。複数選択することのないコントロールの値を取り出すときに利用すると便利です。

getlis(tname)

nameを指定してクエリの要素を取り出します。戻り値は必ず文字列のリストになります。

ここで紹介したメソッドは、フォーム上にnameが複数あるケースをスマートに扱うように設計されています。先ほどのプログラムでは、必ず文字列のリストを得た方が処理が楽になります。ですので「form.getvalue('language')」の代わりに「form.getlist('language')」とすればよいことになります。

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2014-09-03 15:00