たまにPython自体の技術コンサルみたいなことを頼まれることがある。プロダクトのコードを読ませてもらって，改善点を指摘したりするようなことをやる。
ただ，純粋にPythonにかかわるアドバイスって最初のうちだけで終わってしまい(Pythonは覚えること少ないからね)，だんだんと設計みたいな部分に切り込んでゆくことになる。フレームワークを使ったコードで本当によく見かけるのが「分厚いコントローラに薄いモデル」みたいな設計。もっと進んで「分厚いテンプレート(ビュー?)に薄いコントローラとモデル」というのもたまにあるんだけどあまりない，かな。
で，そういう場合は「テスト」を軸にして，設計上コントローラに実装すべき機能を指摘していったりする。なぜテストを軸にするかというと，改善した結果が目に見えやすいから。「ほら，コントローラに機能を移すと，テストが書きやすくなる。おまけにカバレッジがあがるでしょ」みたいな感じで。
コードを読んでいてよくよく思うのは，MVCうんたらの話はWebの功罪が大きいと思う。Webアプリなら，ビジネスロジック実装するのがコントローラだろうがモデルだろうが，たいして見た目的には変わらないからねえ。保守性，拡張性，テスト可能性は明らかに違ってくるかもしれない。そこまで求められる余裕のある開発が少ないのも確かだと思うし。コントローラのテストもせい，というのはもっともな話だが，面倒くさいし，時間がないとなおさら後回しになる。Railsが際だってMVCの誤用を助長しているわけでもないと思うし，今時他の言語，フレームワークでも起こりうる，ごく一般的なことなんじゃないかなあと思う。道具は使う人次第でいかようにも，ということなんでしょうねえ。
