「入門 自然言語処理」はヤバい書籍なので禁書にすべきだ。
タイトルは釣りじゃない。その理由を10個挙げる。
- 自然言語処理のかなり基本的なことからそこそこ高度なことについて解説されてあり,自然言語処理について理解が深まり過ぎる
- ボリュームがあるのに書き方が平易でついつい読みふけってしまう
- 演習問題があり,自分の理解度を確かめられたりするのもケシカラン
- 原著は欧米語のための言語処理について書かれた書籍なのに,日本語の形態素解析などについても解説してあって我慢できない
- 必要ライブラリのインストールなど環境構築に時間が取られそうでヤバい
- 書籍の応用でBotとか人工無能とか作ったらどうかな−,と夢が広がりまくりんぐでツラい
- コードを書きたくなって仕事が手に着かなくてマズい
- 原著の出版から1年弱で日本語版が出版されていて,情報が新しすぎて使えすぎてヤバい
- 書籍を購入すると,Natural Language Toolkitのプロジェクトに寄付されてしまうので,NLTKの開発が進んでより便利になってしまう
- 自然言語処理への入門になっているだけでなく,Pythonの入門にもなっていて,Pythonへの愛が深まってしまう
こう書いている時点で,もう「こんな書籍紹介じゃダメだから,後で書籍を応用したコード書いてブログも書こう」なんて思ってしまうほど危険な書籍だ。特に「プログラミングが嫌い」とか,「仕事以外でコーディングするなんてばかげている」とか,「スキルアップのために勉強しないよコードはお金もらって書くものだろJK」とか思っている人は読むべきではない。さらに言うなら,ネットから膨大な言語データにアクセスできる現代のような恵まれた時代にあって,自然言語処理みたいにパワフルな手法を身につけるのはとても危険である。CIAに暗殺されるレベル。
こんな危険な書籍を出してしまうオライリーはケシカランのでこれからも献本をよろしくお願いちまちゅ。
追記1:
現物が見たい人は,今週末(2010年11月20日)のMake Tokyo Meeting 06に行くといいかも:-)。
追記2:
ついでに言うと,こんな豪華メンバーが出るイベントを企画してる俺もケシカランかも(ちなみに定員を増員て申し込み再開した)。