本書は,ダイエットに効果的でかつ簡単な運動を図つきで紹介している。巻末近くにオススメメニューが書いてあって,日々続けやすくなっているのもよい点だと思う。この書籍のすばらしい点はいくつかある。まず,負荷が軽くゆっくりとした運動がなぜ健康によいのかを,実験に基づいた科学的データを元に分かりやすく解説していること。また,運動を効果的/効率的に行うためにどういうポーズをとって,どのくらいの時間をかければいいのかを図付きで丁寧に解説してあること。だいいちに本書は良質なトレーニング(またはダイエット)本である。
適切な運動の結果として,成長ホルモンが余計に分泌される。成長ホルモンが老化防止に効果があり,加齢者であっても効果的な運動によって成長ホルモンをピーク時の16歳と同じ量出せることなどに触れてはいる。なんでも,100歳を超えた女性が,適切なトレーニングで20代と同じぐらいの成長ホルモンが出るようになったという実験結果もあるんだそうだ。でも著者の意図は「定期的に運動することによってQOL(Quality of Life)の向上を目指す」ことにあるように思う。もちろん,成長ホルモンがより多く分泌されれば,シワが無くなったりするのだけど,それはQOL向上のオマケのような気がする。タイトルは書籍にとって重要だというのは分かるけど,この本のタイトルはちょっと恥ずかしい。でもこういうタイトルなのでしょうがない。
監修者の石井直方氏は東大の教授で,筋肉/運動の専門家である。藤原紀香など芸能人が取り組むことで有名な加圧トレーニングにも関わり,ボディービルを愛して自らミスター日本に選ばれたこともあるらしい。この方の書籍は分かりやすくて,トレーニング本から論文チックなものまで,他にも何冊か持ってる。
ジムに行かない日とか,出先で簡単にできる運動メニューを知りたくて買ったのだけど,すごく参考になってます。