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匿名とか実名とかで思い出した昔話

匿名とか実名とかで思い出した昔話

10年くらい前,「Web日記文化」というのがあったんだけど,僕はその時期からWebで日記を書いてた。今と違ってブログと言う言葉もRSSと言う言葉もなかったし,インターネットユーザ数は今よりずっと少なかった。Webを使った日記投票サイトがあって,そこで「100票取った!」とか騒いでた,そんな古き良き時代。

その頃僕はフォールディングカヤックを使ったリバーツーリングに興じていて,栃木県の那珂川に川下りに行った。東京のオフ会で知り合った那須在住の女性と「近くまで行くので会いましょう」,ということになって。

その人もWeb日記を書いていて,Webで日記を書くことについていろいろ話をしておいると「一回日記を書くと長文の感想文が5通くらいと短い感想文が10通くらい送られてくる」みたいなことを教えてくれた。その人はコミュニティの中であんまり有名ではなかったんだけど,そんな彼女ですらそういう状態なのだと知ってかなりビックリした。世の中,暇な人がいるんだなあ,と。

その話を聞いて以来,女性がネットで生きていくことがいかに大変でめんどくさいかということを考えるようになった。

ネット人口の少なかった当時,Webで日記を公開しているだけで暇な人たちが感想文をたくさん書いてくるくらいなんだから,ネットワークリーチャブルで暇な人の数は当時の比じゃないくらい増えてる今,どんなことが起こるのかと思うと頭が痛くなる。ましてや,リアルに繋がりうる実名を公表したとしたら。

女性にとっては特に,ネットとリアルの間に距離を置くことは,大切な「護身術」だと思う。妹がGmailのアカウントを取るときには「女性と分からないようなIDにしなね!」と強く勧めた。実名で活動している女性を見ると本当に「大変なんだろうなあ」とか「キモが座ってるんだなあ」とか思う。




結局何が言いたいかというと,当時から僕はリア充気味だったということです。

2010-08-27 04:52