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PyPI登録著名モジュールのPython3対応状況が一目で分かる Python 3 Wall of Shame

PyPI登録著名モジュールのPython3対応状況が一目で分かる Python 3 Wall of Shame

 

Python 3の新バージョン3.2が2011年2月19日にリリース予定です(もともと12日の予定だったのが,一週ずれた)。Python 2系のリリースは2.7で最後になる予定ということもあり,3.2の登場からPython 3への移行がより加速するものと考えられます。

もっとも,Pythonのようなプログラミング言語の世界は,言語だけで成り立っているわけではありません。言語を取り囲むモジュールやライブラ リ,フレームワーク,そして開発者を含めてエコシステムが形成されています。言語自体が3系に固定された後,著名なライブラリやフレームワークが Python 3に対応してはじめてPython 3への完全移行が成立するのです。

Python 3 Wall of ShameはPythonのパッケージ登録システムPyPIに登録された著名PythonモジュールのPython 3登録状況を人目で確認できるサイト。ダウンロード数の多い順にモジュールをリスト表示し,3に対応済みなものは緑で,未対応なものは赤で表示しています。

Python 3に対応したモジュールは徐々に増えてきてはいるようですが,全体からみるとまだがんばる余地があるよう。パッケージ管理とかvertualenvみたいなモジュールの移行にそこそこ手間がかかるのはよくわかります。Djangoは3対応のロードマップを出していますが,まだしばらくかかりそう。Python 3.2の登場によって,Python 3への移行がより加速するとよいですね:-)。

2012年9月追記

記事執筆当時から比べると,主に著名なパッケージやモジュールのPython 3対応が進んできており,そろそろPython 3への移行を考えてもよい頃かもしれませんね:-)。

 

ちょっと宣伝。Pythonの最新版に対応した入門書「みんなのPython 第三版」,発売中です:-)。

 

 

2011-02-15 00:48