TIOBEが毎年発表しているプログラミング言語の賞でPythonが2010年のベストプログラミング言語として選ばれました。
2010年1月から一年の上昇率が+1.81%と,調査対象のプログラミング言語のなかで一番。この値は,iPhoneの開発で注目を集めるObjective-C(1.63%)を上回る数値です。他に上昇率の高い言語は,アセンブリ言語(+0.86%),Lisp(+0.53%),C#(0.46%)となっています。
他の言語を見ると,Ruby -0.69%,Perl -0.71%,Javaが-0.29%とそれぞれわずかにシェアを下げています。JavaScriptも-1.12%,PHPは-2.24%の減少。
20位からのリストでは,Lua 0.637%,Go 0.591%(ともに上昇率ではなくシェア)などが目立つところでしょうか。そのあとにObject PascalやR,Schemeなどが続いています。Goは新しい言語なのに,他の言語を追い抜く勢いでシェアを集めているんですね。
なぜPythonの上昇率が高くなったのかについて,TOIBEでは以下のように分析しています。
「PythonはPerlに変わってシステムスクリプティング言語のデファクトスタンダードとなっているが,それにとどまらず様々な開発分野で利用されている。たとえばWeb開発の分野ではDjangoとの組み合わせでよく使われている。Pythonは習得が容易なので,多くの大学でプログラミング教育用に使われ始めている」