もう残席があまりないんですが,こんな時期にブログでの告知で恐縮です。。。
あとライトニングトークのトーカーも募集してます。。。
さて。
こ このところずっと,Pythonユーザ会でイベントや勉強会を開催する意味が「ないんじゃないか」と思ってきた。最近は企業や個人が盛んに勉強会を開くよ うになってきている。ユーザ会は,多くのアクセス数を集めるWebサイトやpython.jpという強力なドメインを持っている。そこで勉強会を開いてし まうと,そういう個人や企業の活動を抑制してしまう働きがあるんじゃないかと思っていたから。そしてこれは僕個人の印象なんだけど,勉強会のようなリアル なイベントには,イベントを開くこと自体に目的が閉じてしまう魔力のようなものがあるような気がするのだ。リアルに人の顔が見えるばっかりに,「何人集めまし た!」「今年n回開催しました!」というように数にばかり気が向いてしまうような気がする。ユーザ会のような公の組織で主催するならなおさら,イベントや 勉強会にはそれ以上の理由付けが必要だと個人的には思っている。「Pythonの普及」というのは大きな理由付けになるけど,それは勉強会やイベントが開 かれるようになった現状があるのだから,ユーザ会がそういう活動の「上書き」をすることは避けるべきなんじゃないかと思っていた。
で,今回ユーザ会のイベントを開催すんべ,と思い立ったのには経緯がある。
ML の管理をしてくれている菊池さんが入院されるのを機に,python.jpの管理者MLをGoogle Groupsに移行することになった。どうせなので,手伝ってくれる人を募集しよう,ということになり,結果思いの外多くの方に加わって頂いた。マンパ ワー的に余力ができたので,mod_layoutをインストールし静的ページの分も含めてサイトのアクセス解析をGoogle Analyticsで行うようにした。
実際にアクセス解析をするまでは,python.jpのキラーコンテンツは翻訳マニュアルだと思っていたのだけど,アクセス数を見てみると予想と異なるユーザ像が見えてきた。翻訳マニュアル以外の,たとえばPythonの紹介な どのコンテンツがよく読まれている。アクセスのほとんどは検索エンジンから翻訳マニュアルの特定ページに落ちてくるものだと思っていたのだけど,実際は Pythonを検索して,その後トップページからサイト内のページに遷移してゆくようなユーザがかなりの数あることが分かった。
python.jp のデザインは新しいとは言えないし,コンテンツも古くなっている。Pythonを検索して,python.jpをエントリーポイントとしてPythonを 知ろうとしている未来のPythonistaが求めるものがそこにあるか?,というとかなり疑問だ。思った以上に翻訳マニュアル以外のコンテンツが読まれ ていることが分かったこともあり,リニューアルへの思いが高まってきた。
たとえば僕が「python.jpリニューアルするよ〜!」と言 ギャーギャー言い出せばリニューアルは出来るには出来る。ただ,それでいいのか? デザインやサイトの構成くらいはトップダウンに決められるかも知れないけど,特にコンテンツは多くの方に関わって頂く必要があると思った。多くの方に関 わって頂くためには,求心力が必要だ。今回のイベントの「理由付け」はそういうことだ。ただの年末イベントとして開催しているのではない。
僕がPythonのためにできることはいろいろあると思う。イベント仕切るのもその中の一つだけど,実はプライオリティが低い。python.jpのリニューアルをmanageすることは,一番大きなインパクトがあるし,僕にしかできないことだと思っている。
というわけで,12月8日,神保町でお会いしましょう:-)。