GoogleTシャツを着た連中が会場を闊歩するPyConTX 2006一日目。キーノートを含め以下のTalksを聞きました。
- Keynote: Alexander Limi & Alan Runyan on Plone
- Python in Your Pocket: Python for Series 60
- Python Can Survive In The Enterprise
- pysense: Humanoid Robots, a Wearable System, and Python
- The Origins of Python(lunch talk)
- Using Django to supercharge Web development
- TurboGears How-To
- Zope Foundation BoF/Discussion
以下,要点をかいつまんで。
Ploneのキーノートは,Ploneの生い立ちを振り返る,といった内容でした。Ploneはミドルクラス的に利用できるオープンソースCMSとしては独特な位置を占めていて,開発やイベントも活発でとても興味深いプロダクトであるということを再認識しました。Plone 2.5や3.0についてはほとんど触れられず,もうちょっと聞きたかったところですね。Limiが「Ploneにajaxを搭載するのはいつか?」という質問に答えたところによりますと,Ploneにはフレームワークフォーカスなリリースと,UIフォーカスなリリースがあって,2.5は前者であるため,ajax搭載は3.0になるだろう,ということ。また,ajaxはビジュアル依存の機能であり,非健常者のユーザビリティは悪いよね,みたいなことをLimiが言っていました。ajaxのことはあんまり好きじゃないみたいです。
「Python Can Survive In The Enterprise」は,YahooやmsnでPythonベースのeカードシステムを構築,運営しているAG Interactiveの二人のお話。mod_pythonを使った独自のフレームワークを使い,高負荷なサービスをPythonで構築しているのだとか。細かいノウハウには触れていませんでしたが,なかなか聞き応えのあるセッションでした。なお,AGIはPyConのスポンサーでもあります。
昼ご飯中は,GuidoがPythonの起源についてお話ししてくれました。ABCから受け継いだ点と受け継がなかった点,開発当初の設計思想や他の言語を参考にした部分などについてのお話し。
Djangoのtalkは,事例紹介+Djangoの概要説明,くらいの軽い内容でした。Python Workshopの露木さんの話+事例,位の内容。Djangoは実際にドライブされている事例が豊富,ということろが強みなので,話題的には正しい選択だと思います。LimiはDjangoのことが気になっていたのか,聞いてました。
TurboGearsもHowToということで概要の説明。昨日リリースされたばかりの0.9に搭載のToolboxのデモがあました。ajaxを積極的に使った管理用のインターフェースで,なかなか興味深かったです。Zope CorpのJim FultonがSQLObject以外のORマッパーを使うつもりはないのか,と質問していました。その課程で,Djangoの中の人が「DjangoのORマッパーはSQLObjectに強くインスパイアされている」などと口走ったりしていました。みんな考えることは一緒なんですね。
明日はGvRのキーノートがありますね。Zopeがらみのtalksも複数あるようで楽しみです:-)。
今日取った写真をPloneのアルパムビューに仕立ててみましたので,お楽しみ下さい。エントリ下のフォルダをクリックするとアルパムになります。