今回はツンデレじゃないよ:-)。
プログラミングGoogle App Engine,献本いただきました。いつもありがとうございます。
結論から言うと,App Engine関連の解説書として定番になる本ですね。App Engineで開発をしようと思っている人は,Python使い/Java使いを問わず買うべし。
お勧めする理由は以下。
- App Engine開発チームの中の人が書いてる
- SDKのダウンロード,開発やデプロイなど開発に必要な一通りのことが網羅的に書いてある
- Python/Java両方についての解説がある(記述はちょっとPython寄り)
- Datastoreに関する記述が豊富
特にDatastoreに関する章が分かりやすくかつ濃密。App Engineを使うとたいていの人はDatastoreでつまづくと思うんだけど,はまったときに抜け出すためのヒントや考え方が沢山書いてある。
App Engineの持つSQLライクな問い合わせ言語GQLを使って,処理内容をイメージしやすいように実例を沢山挙げて,RDBMSと対比させな がらDatastoreについて解説する手法は「うまい!」と思った。Datastoreではまる人って,たいていRDBMSっぽく使っちゃってハマる。 DatastoreはRDBMSに比べるとアトミックな機能しか提供していないので,そのあたりを勘違いするとパフォーマンス的に痛い目を見たりする。こ の本を読むと,Datastoreで処理をするときに内部で何が起こっているのかについて,ものすごくよく理解できるようになると思う。
著者のDan Sandarsonさんはエンジニアだけでなくテクニカルライターの経験もあるそう。App Engineの開発に関わった技術者自らが書いた,分かりやすくてためになる解説書を読めるということは,我々に取ってはとても幸せなことだと思いました:-)。僕はApp Engineが出た頃から仕事で使ってて,情報がなくていろいろ試したりつまづきながら勘所を覚えたのに,こんなステキな本でエッセンスが学べてしまうなんてみんなずるい(笑)!!
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