LLイベントでPerlを作ったラリー・ウォールさんをお招きして,お台場で食事会をしていたとき。一緒に来ていた息子さん(21歳くらい)と,英語には日本語の「いただきます」に相当する言葉がないんだってねえ,というようなお話をしていた。
息子さんは大の日本アニメ好きだというのを知っていたので,実際にアニメの食事シーンで「いただきます」がどう訳されているのか聞いてみたところ。どうやら「食べましょう」とか「おなか空いた」とかいうような意味の言葉に翻訳されることが多いらしい。「いただきます」だけじゃなくて「ごちそうさま」に相当する言葉もないらしい。「いただきます」は食べ物を作っている人や食べ物自体に感謝するための言葉だから,クリスチャンが食事前にお祈りをするのと同じですよね,と言ったら,「お祈りはしない」って言ってました。大抵黙って食べ始まるのだそうだ。
こんなことを思い出したのは,英文メールを書いていて「よろしくお願いします」に相当する英語はなんだろう,と検索していたから。「よろしくお願いします」についても,exactな翻訳はないみたい。alcとかで検索するといろんなパターンが出てくるが,「Thanks in advance」は(特にビジネスシーンで)お願い事をするときに前もっと相手をねぎらう言葉だし,「I'm looking forward to〜」みたいな言葉もTPOによって使えたり使えなかったりする。日本語にあるような,オールマイティで漠然とした決まり文句はあまりなくて,そういう時は状況や感情を表現する言葉で返すのが英語流,ってことなのかな。英語ってつくづくimplicitな表現がない言語なのねー,と思った。
あ,久々にブログらしいブログが書けた気がした(笑)。