拙著 みんなのPython改訂版 がめでたく3刷になりました:-)。無印版は4刷していて,改訂版もこつこつと皆様のお手元に届いているようです。これも読者のみなさまのおかげです。本当にありがとうございます!
自著は言ってみれば自分の子供のような存在。売れ行きは気になります。無印版の時からなのですが,1時間に1回,Amazonのランキングをスクレイピングして,ファイルに記録しています。ランキングの仕組みは,簡単に言うと
- 順位が一定以上の書籍は,1時間に1回更新される
- 1時間の間に1冊売れると順位が上がる。複数冊売れると順位がグッと上がる
- 1時間の間に売れないと順位が下がる
- 一定以上の順位以下になると,更新の頻度が下がる
ということなので,一時間ごとの順位を比べていって,順位が上がったら+1するように計算すると,Amazonで特定の書籍が何冊売れているかが分かるはずです。「みんなのPython改訂版」について,順位のログを元に調べてみたところ,1年で約1,300冊出ていることが分かりました。技術書なのでこんなもんか,という数値ですね。
この数字,実はいろいろな意味を持っています。Amazonでの売り上げをn倍すると,全体での売り上げ部数が分かるのです。出版社が刷った部数は知っているので,その数字を1,300で割るとnを求めることができます。まあだいたい予想通りの数値です。多分,他の書籍についても,同じようにAmazonのランキングから販売部数を求めることができるはず。書籍の売り上げってけっこう重要なマーケティングデータだと思うんですが,そのデータがタダで手に入るってスゴイと思う。「複数部売れたときの判定をどうするか」といった懸念点はありますが。
もうちょっと売れてくれると嬉しいなあ。もちろん,Pythonがより多くの人に広まる,という意味で:-)。