年末に世田谷区内に建てた,戸建ての表札をどうにかしなくちゃと思っていた。
かわいい娘が生まれたりしながら,特に都内で消耗したりもせず楽しくしていると半年過ぎてしまった。宅配や郵便がちゃんと届かないことがあったりして,表札がないことで実害も出たりしたので,時間もないしお金で解決,おしゃれなタイル表札でも買おうかと思ったら,サイズが大きく我が家の門柱には合わないことが判明。しょうがないので,自分で作ることにした。
実際作ってみると,思いの外簡単で,楽しく,思った通りの表札がしかも安くできあがった。タイル表札,買うと3万くらいするんだけど,材料や資材の購入費用は1万もかからず,無駄なモノの購入費用を入れても5000円くらいで作れてしまえた。
小さい正方形のタイルを並べて作るモザイクタイルという手法を使った表札を作りたかったので,まずはモザイクタイルの作り方を調べる。素材はネットで注文できるし,東急ハンズには専用のコーナーもあった。どんな素材を組み合わせるとどんな仕上がりになるか分からないので,無駄になっちゃうけど何種類か素材を購入。いろいろと試しながら作る。
信楽焼のモザイクタイルや,小さめのガラスモザイクタイルは,個体差がありすぎて仕上がりがいまいちになりそうだったので,結局15mmのガラスモザイクタイルと,35角(109mm)のタイルを組み合わせて作ることにした。土台となるタイルに,接着剤を使ってモザイクタイルを並べる。このとき,間隔や角度が同じになるように気をつける。
名前の部分は,シール状の文字をオーダーできるストアを見つけて,頼んでみたりもしたんだけど,それは使わず。少し懲りたかったので,渋谷の道玄坂上にあるFabCafeにアウトライン化したデータを持ち込み,でレーザーカッターをレンタルして,文字を掘ってもらった。掘った部分は,油性マジックで黒く塗って墨入れして出来上がり。
ちなみに,タイル作りで一番難しかったのは,文字を乗せるタイルを切る工程だった。タイルを切るには,ガラス切りと同じ手法で,切りたい線に沿ってタイルに傷をつけ,パキンと割るんだけど,傷の深さ,割るときの力の入れ方など,少しコツが必要。初めは慣れず,35角のタイルを一枚無駄にしてしまった。
モザイクタイルを敷き詰めた土台に,文字を掘ったタイルを接着する。このままだと,隙間があってカビが生えたりするので,タイル用目地剤というセメントみたいなもので隙間を埋める。この状態で一晩乾かし,門柱につければできあがり。
ここまでかかったお金は,実際に表札として使った素材だけの値段で言うと,だいたいのところ
- 土台のタイル : 80円×2枚
- モザイクタイル : 400円×3袋
- タイル用目地剤 : 400円
- タイル用ボンド : 600円
- レーザーカッターのレンタル : 10分800円(プラスドリンク代)
実際は,使わなかったりテストの課程で割れちゃったりしたものもあって,これの2.5倍くらいかかっている。
家族にはなかなか好評で,自分で苦労して作ったものだし,サイズもデザインもそこそこ凝ったので満足度も高い。1月に壁面収納作った時も思ったけど,モノ作るって楽しいな〜。次は庭のウッドデッキを作りたい:-)。