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LLフィーリングカップルを終えて

LLフィーリングカップルを終えて

エントロピー増大の法則に逆行する特異点をこの世に一つでも多く作って残す,というのは僕の人生における大きなテーマで,「LLフィーリングカップル」について言っても最初はそんな動機から始まった企画であることは否定しない。LLイベントの出場者といえば男性が圧倒的に多い。女性率50%のセッションを作ったらきっと面白いに違いない。事実,セッション1時間前の事前ミーティングでは,集まった出演者のこれまでのLLイベントではなかったような,華やかな,というか,特異なオーラを出していて,スタッフ,他の登壇者を圧倒していた。

多くの女性パネラーに集まっていただくのはかなり大変で,丁重にお断りいただいき別の形でご協力いただくことになった方もいたりした。いろいろな方に登壇のお願いをする課程で,また女性が多く集まるセッションの方向性がどうあるべきかという取材を通じて,裏テーマのようなものがだんだん見えてきたのが二ヶ月くらい前だった。

このところ,いろんなところで勉強会が開催されているけれど,家庭を持っている女性技術者はこういう勉強会に出るためにとても苦労されていると知ったのもその課程での出来事だった。旦那さんに事前に根回しをするとか,夕食を作ってから勉強会に参加するとか,そういう話を女性技術者の方々からたくさん伺った。「日本が直面する少子化は労働力の低下を意味する」というのは人口問題や社会問題の常識として知っており,また自分自身の問題意識として強くあり,女性の社会参画と女性技術者のご苦労とが頭の中で結びつくのは至極自然なことだった。「LLとは関係がない」という意見があるのは知っているが,そんなことはまったくないと思っている。ネットワーク経由で仕事が済んでしまったり,仕事の進め方を工夫すれば時間を自由に使える傾向の強い「LLの開発」は,未だに家事労働の多くを担うことの多い女性にとってジャストフィットな職業であると信じている。経営という立場で女性開発者に接する機会の多い和田さん,牧さん,そして当事者として問題に関わる女性パネラーのみなさんの言葉を通じて,会場にいた人たちに少しでも問題意識の芽が芽生えたのなら企画に携わったものとしてうれしい限りである。

Twitterで僕をフォローしたばっかりに登壇することになった郷田さんは,僕が一番注目する女性Geek。これをきっかけにいろいろとブレイクして欲しい:-]。最初はずいぶん緊張していたぽずおさんが,最後の質問でちょっとたくさん話してくれたのは個人的にとてもうれしかった。一般人枠として登壇いただいたしおりさん,セッションにスパイスを加えてくれてありがとう。転職直後で忙しい中来てくれて,またいろいろと助けてもくれたべにぢょさん,楽しいコメントをたくさんありがとうございました。

準備の後半,Gな選挙案件で僕自身忙しくなってしまい,他のスタッフの方々,とりわけプロデューサの塩月さんに大変助けていただいた。突然振ってしまったにも関わらず,すばらしいアシスタントぶりのながたさんにもずいぶん助けられた。

午後5時ごろから,客席外で登壇者との交流タイムがあったので,どんな風だろうと思って行ってみたら,男性パネラーの個々一番さんがニコニコして立っていた。交流タイム中に美人の女性とお話をしたのだそうだ:-)。男性パネラーは皆さん好印象だったと思うので,私生活でもよい影響に繋がればよいですね。ふるかわさんは新しい仕事もがんばってください。

最後になりましたが,会場にお越しいただいた皆さん,本当にありがとうございました!!

しばらくはLL温泉の準備に集中します。。。

2010-08-27 04:52