以前pudbというCUIベースのソースコードデバッガを紹介した。コンソール環境で利用できてなかなかファンシーなのだが,デバッガをいちいち立ち上げる必要があるので少々面倒だ。今回はより手軽にCUIベースのデバッガを起動する方法を紹介する。
方法は簡単。debugというパッケージを「pip debug」などでインストール,デバッグを開始したい場所に「import debug」とするだけで,プログラムのその位置でシンタックスカラーリングの効いたファンシーなデバッガが立ち上がる。
「n」を押して実行を進めたり,print文を使って実行中の変数の中身を表示したりできる。実行中のプログラムも表示してくれるので,コードの確認もしやすい。debugをインストールされるとseeというオブジェクトインスペクタも一緒にインストールされる。オブジェクトのアトリビュートを見たいときには「dir(obj)」とするかわりに「see(obj)」とすると,見やすくかつ画面を占有しないように整列したアトリビュートのリストが表示される。
Pythonに付属のpdbを使うのは面倒,pudbを立ち上げるまでもない,というような用途でdebugを活用できる。