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ゲーム脳はアルツハイマー病を防ぐ?

ゲーム脳はアルツハイマー病を防ぐ?

例によって,科学記事を超訳してます:-)。

理由はよく分かりませんが,「ゲームをやると脳が腐る」みたいなことを言う人(特に年寄り)っていますよね。東カロライナ大学の研究によると,ゲームは脳を腐らせるどころか,脳の活動に良い影響をもたらすようです。

50代以上の被験者に,1回30分単純なゲームをやってもらった後,「線引きテスト」(紙や画面に数値をちりばめ,指定の順番通りに線を引くテスト)をしてもらい,脳の働きを確かめたところ,ゲームをやらなかったグループと比べて,認知的反応時間(いかに早くテストを解けるか)が87%高く,正確さは215%高くなったそうです。

研究を行っているCarmen Russoniello博士は「研究はまだ始まったばかりだが興味深い結果が出た。簡単なビデオゲームをやるとき,人は能動的に頭を使おうとし,脳機能を刺激しているのではないか。ビデオを見るような能動的な活動とは異なる結果がでている。さらに研究を進めることで,ゲームがアルツハイマー病やその他の認知症の発症を遅らせる効果があることを証明できるかもしれない」と言ってます。

子供の頃からゲームをやってきた世代にとっては至極当たり前に感じられることかもしれないけれど,科学的な研究として,ゲームが脳機能に与える効果が証明されるのは良いことですね。壮年性認知症に近いところにいるシニア世代が,この研究を知ってもっとゲームをやるようになるといいのかも。

2010-08-27 04:54