技術評論社様より献本いただきました:-D。
拙著「TurboGears×Python」からはじまるLLフレームワーク本の5冊目。Google App Engineなどでも使われているPython製のWebアプリケーションフレームワークDjangoの解説書。最新の安定版である1.0に対応した初めての和書。
Django，Pythonの特徴や仕様に軽く触れるところから始まり，Djangoを使ったブログを作ることでDjangoの機能を解説している。最もブログの基本機能を作るのは半分くらいで終わってしまって，その後はGeoDjangoなどを使った機能拡張の手法に触れている。Djangoの特徴といえるDRY(Dont Repeat Yourself)な思想，乗りの良さ，開発の早さを十二分に味わえる書籍になっている。
本書のもう一つのウリは，Djangoのチートシートが日本語で読めることだろう。「付録」ということになっているがページ数は膨大で，Djangoを使った開発を行う際には便利に使えると思う。
編集者の方がもうすこし助けてあげれば，もっとよい書籍になっただろうなあ，とも思った。こういう事が気になるのは僕くらいかもしれないので，重箱のスミ的指摘だったかも。
2006年の1月にPyJUGの勉強会にお呼びした頃は，Djangoの書籍が出るとは思っていなかったけど，当時から比べるとPythonを巡る状況は随分変わってきたよなあ，なんてことも思ったりした:-)。
