New milestone of Unladen Swallow Python JIT shows progress
Pythonに高性能なJIT(Just In Time Compiler)を搭載して,Pythonの処理速度を5倍にしようというUnladden Swallowプロジェクトが最初のマイルストーンリリースを発表したようです。
開発はまだ初期の段階にあるようで,現状メモリを食い過ぎるとかいった問題があるようです。しかし,LLVMベースでPythonのコードを動かすことの妥当性を示す,という意味では,このリリースは重要な意味を持っていると言えます。事実,数々の問題があるにもかかわらず,Unladden Swallowを使ってDjangoやNumPyといった大規模なフレームワークのテストをエラーなく通すことが出来るのだとか。基本原理についてはすでに見通しが立っていて,今後メモリの問題などにメスが入るのでしょう。開発者は,次のバージョンではパフォーマンスの改善にフォーカスしたい,と考えているようです。
まだまだ数々の問題が山積しているとはいえ,Unladden SwallowがリリースされPythonの開発リポジトリにマージされれば,GoogleをはじめとするPythonを使っている企業や開発者が恩恵を受け,パフォーマンスを要求される領域に今まで以上にPythonが食い込んでゆくことは間違いないはずです。開発はいたって順調なようで,リリースが楽しみですね:-)。