Goldeggというサイトが立ち上がっています。Goldegg oneというパートではPlone 2.2の「落としどころ」について語られていて,これがなかなか興味深い。ここ数ヶ月で予定されているのは,「CMFとPloneをより密接に」「(Fiveなどを通して)Zope3のイケてる点を取り込む」というような内容。具体的には「Zope3のEvent ModelをCMFに取り込む」とか「Zope3のViewを使う」とか,なかなか魅力的な内容です。今のCMFのワークフローのあたりとかMVCの「C」にあたる部分(CMFFormControler)とか実装的にかなり泥臭いことになっているし,「V」に相当するskinも実務に使うにはトリックが多すぎる気がするので,スッキリしてくれたらうれしいなあ。
ヨーロッパを中心に政府系の案件に食い込むなど,Ploneはオープンソースプロダクトとして相当良い位置を占めている。今後Zope3のvalueをうまく取り込んでよりよいプロダクトになれば,普及はもっと加速するはず。
私はZope2は「フレームワーク」としてではなく,「アプリケーション」として普及したと思っています。Ploneが普及したのも「アプリケーション」として良くできているからだと思う。
今のZope3に足りないのはまさに「アプリケーション」としての側面。PloneがZope3の個別の機能を緩やかに取り込んで価値を高めて行ければ,ゆくゆくはPloneを使い続けている「つもり」だった人たちがいつの間にかZope3を使っている,という状況が生まれる。本家のPloneコミュニティは,Zope3の「軟着陸」を試みているのかも知れない。資源も人もごっそりZope3の世界に「移行」できるわけで,イチからZope3ベースのアプリケーションを作るよりよほど賢いし,現実的のような気がします。