ドキュメンテーションしつつ細かい仕様を思い出したりとかプチ脳内リファクタリングとかをしているわけですが。
いやしかしBlogツールっつーのはいろいろと細々した仕様が必要なのね。コメントにメールアドレスを入れるように要求するオプションとかさ。Blogツール用のエンコードを別指定できるとかさ。枝葉なんだけど枝葉が重要というか。まさにてんこ盛りの「枝葉」を満たせない奴には作り得ないタイプのアプリケーションなのかも。露出の仕方とか,普及の仕方とか,パッケージングとか,コミュニティの形成し方とか,開発にあんまり関係ないことも考えないといけないし。あとちゃんと開発を維持する仕掛けとか。メンテナンスする時間を確保する方法とかも必要。作って放置なら作らない方が100万倍マシ。デザインが重要であることは言うまでもなく。
開発の能力だけでなくて,コンセプトワークがとても重要ということでしょうか。コンセプトワークができて,コンセプトに沿った設計ができて,さらにドキュメンテーションができてデザインができてコミュニティを切り盛りできるってまさにオープンソースの開発における百貨店的才能がないと,ってことなのかな。。。,とふと思ってみたりしました。ZopeのこととかPythonのこととかを深く知っている人はそこそこの人数いるはずなのだけど,ここまでまとまっていて,かつそれぞれ一定の水準に達した能力を持っていないとCOREBlogのようなProductは作れないのかもしれないね,マジな話。。。
Product開発を分業するとなると,一番「希有」なのはコンセプトワークと設計ができる人材なのかもしれません。そんなわけで,私はそっち方面にフォーカスすることになるのかも。そのうち,設計できる人がコンセプトワークできるように育つかもしれないし。そしたらその人を中心に,また新たなProductセントリックな「小宇宙」が生まれればいいと思う。
COREBlogはもともとZopeの普及を目的に作り始めた物でした。Blogという「手になじむ」ツールのプレゼンテーションや部品をカスタマイズする過程を通じて,ZMIをいじり倒してもらって,「Zopeは怖くないよ」「Zopeは面白いよ」ということを実感してもらうために作った物。そのような目的があったから,オブジェクトの実体が掴みづらいSkinツールのような仕組みは使わなかったし,COREBlogにも組み込みませんでした。意識的にね。方法は分かってたんだけど。
そういう目的は現状のCOREBlogで十分に達成できていると考えています。「日本のZope情報」とか,LL WeekendとかKO2004とかいろんなイベントに呼ばれ続けていたりして,一定の露出を保っていれば今後も「Zopeへの入り口」としての機能は十分に果たしてくれる事でしょう。細かな機能を覗いては,もう作り尽くしたという感慨があります。
というわけで,そろそろ「次」を考えようと思います。Zope3もC1が出てきたので,本格運用できるようになるまでに「次」を仕上げたいな。