プログラミング言語の利用統計としてはTIOBE Indexが有名ですが,一方でデータの信頼性については疑問を呈する向きもあるようです。今回,ActiveStateが複数の統計を元に,6大動的言語と呼べるPerl,Python,JavaScript,PHP,Ruby,Tclに絞り,独自の動的言語(≒スクリプト言語)の利用統計を発表しました。
もっともよく使われている言語はPHPで,以下JavaScriptと続き,次のような順になっています。
言語名 | スコア |
---|---|
PHP | 30 |
JavaScript | 29 |
Python | 20 |
Perl | 19 |
Ruby |
8 |
Tcl | 2 |
次に,成長の速度順に並べた順位。Pythonが一位で,以下JavaScriptから,以下のように続きます。
順位 | 言語名 |
---|---|
1 | Python |
2 | JavaScript |
3 | PHP |
4 | Ruby |
5 | Perl |
6 |
Tcl |
Pythonが強い理由としては,以下のような点が挙げられるようです。
- MicrosoftやGoogleがサポートのみでなく言語自体に投資をしていること
- 強力なサポートとコミュニティの存在
- 確立された開発者ベース
- 商用利用にも適したライセンス体系
- 重要性を増しているクラウドベースのWebアプリ(Google App Engine)でよく利用されている
- SEC(米証券取引委員会)が経済モデリングでの利用を推奨
若い開発者は,静的言語よりPythonやRuby,PHPのような動的言語を学びたいと考えるようだ,という報告もあります。若い開発者は未来の開発者ベースとなります。動的言語の利用はこれからも増してゆくことは確実なようですが,現時点ではPythonが一歩リードしているようですね:-)。
元記事には,スコアリングの方法や,各種統計のグラフなどがあります。