Personal tools
Document Actions

PyCon2006

Up one level

Document Actions

ダラスに着いた

ホテルの部屋

去年に引き続きPyConに参加します。去年まではワシントンDCで開催されていたので「PyConDC」でしたが,今年はダラスで開催されるので「PyConTX(テキサス)」です。成田からヒューストン経由でDallas Love Fieldまで約14時間くらいかかった。

ホテルの部屋はインターネット完備。もっと早く申し込めば,会場となるホテル(Marriott)に安く泊まれたんだけど,間に合いませんでした。

日本の昼間がこちらでは前日の夜になります。時差ボケは体質的にまったくないので,一仕事してから明日に備えて眠ろうと思います。明日はPloneファウンダー二人のキーノートスピーチがありますね。TurboGearsとDjangoのHowToセッションもありなかなか楽しみ:-)。

The URL to Trackback this entry is:
http://coreblog.org/ats/arrived-at-dallas/tbping

Re:ダラスに着いた

Posted by kinneko at 2006-02-24 20:27

をを、ちきゅうのうらがわだ。

PyConTX2006 一日目 - Plone創始者Lmix & Rynyanのキーノート,Django,TurgoGearsチュートリアル

GoogleTシャツを着た連中が会場を闊歩するPyConTX 2006一日目。キーノートを含め以下のTalksを聞きました。

  • Keynote: Alexander Limi & Alan Runyan on Plone
  • Python in Your Pocket: Python for Series 60
  • Python Can Survive In The Enterprise
  • pysense: Humanoid Robots, a Wearable System, and Python
  • The Origins of Python(lunch talk)
  • Using Django to supercharge Web development
  • TurboGears How-To
  • Zope Foundation BoF/Discussion

以下,要点をかいつまんで。

Ploneのキーノートは,Ploneの生い立ちを振り返る,といった内容でした。Ploneはミドルクラス的に利用できるオープンソースCMSとしては独特な位置を占めていて,開発やイベントも活発でとても興味深いプロダクトであるということを再認識しました。Plone 2.5や3.0についてはほとんど触れられず,もうちょっと聞きたかったところですね。Limiが「Ploneにajaxを搭載するのはいつか?」という質問に答えたところによりますと,Ploneにはフレームワークフォーカスなリリースと,UIフォーカスなリリースがあって,2.5は前者であるため,ajax搭載は3.0になるだろう,ということ。また,ajaxはビジュアル依存の機能であり,非健常者のユーザビリティは悪いよね,みたいなことをLimiが言っていました。ajaxのことはあんまり好きじゃないみたいです。

「Python Can Survive In The Enterprise」は,YahooやmsnでPythonベースのeカードシステムを構築,運営しているAG Interactiveの二人のお話。mod_pythonを使った独自のフレームワークを使い,高負荷なサービスをPythonで構築しているのだとか。細かいノウハウには触れていませんでしたが,なかなか聞き応えのあるセッションでした。なお,AGIはPyConのスポンサーでもあります。

昼ご飯中は,GuidoがPythonの起源についてお話ししてくれました。ABCから受け継いだ点と受け継がなかった点,開発当初の設計思想や他の言語を参考にした部分などについてのお話し。

Djangoのtalkは,事例紹介+Djangoの概要説明,くらいの軽い内容でした。Python Workshopの露木さんの話+事例,位の内容。Djangoは実際にドライブされている事例が豊富,ということろが強みなので,話題的には正しい選択だと思います。LimiはDjangoのことが気になっていたのか,聞いてました。

TurboGearsもHowToということで概要の説明。昨日リリースされたばかりの0.9に搭載のToolboxのデモがあました。ajaxを積極的に使った管理用のインターフェースで,なかなか興味深かったです。Zope CorpのJim FultonがSQLObject以外のORマッパーを使うつもりはないのか,と質問していました。その課程で,Djangoの中の人が「DjangoのORマッパーはSQLObjectに強くインスパイアされている」などと口走ったりしていました。みんな考えることは一緒なんですね。

明日はGvRのキーノートがありますね。Zopeがらみのtalksも複数あるようで楽しみです:-)。

今日取った写真をPloneのアルパムビューに仕立ててみましたので,お楽しみ下さい。エントリ下のフォルダをクリックするとアルパムになります。

会場遠景
GvR
ランチの風景

PyCon 2006一日目 フォトアルバム PyCon 2006一日目 フォトアルバム
Size 1 kB - File type text/plain
The URL to Trackback this entry is:
http://coreblog.org/ats/pycontx2006-1day/tbping

Re:PyConTX2006 一日目

Posted by もり at 2006-02-26 01:23

typo指摘しておきます。良いエントリなので。
「Tookbox」→「Toolbox」(ToolBox?)
「。Zope CorpのJim FultonがSQLObject意外の」→「〜SQLObject以外の」

Re:PyConTX2006 一日目

Posted by ats at 2006-02-26 03:54

>もりさん

ご指摘いただいた点は直してあります
ありがとうございました:-)

PyConTX 2006 二日目 - Guidoのキーノート,Zope3の不安

朝起きてみたらドアのところに「チェックアウトよろしく,Marrottを選んでくれてありがとう」みたいな紙が置いてあって,ビビってフロントに掛け合ったそんなPyCon 2006二日目。こんなtalksを聞いてみました。

  • Keynote: Guido van Rossum on "The State of Python"
  • State of Zope
  • IronPython Implementation
  • Gamma: An Atom Publishing Protocol implementation for Zope 3
  • entransit, a content deployment system
  • Building Pluggable Software with Eggs

まずはGoogle Tシャツを着たGvR(Guido)のキーノート。CVSからsvnへの移行,python.orgのリニューアル作業(http://beta.python.org/ )など一年間のPython周辺の変化に触れていました。

その後,3月始めにアルファリリースが予定されているPython 2.5の紹介。相対import(from .. import fooのような)やwithステートメントの導入,generatorがtry/exceptブロックで使えるようになること,など,言語の実装まわりについてかなり細かく話していました。

Python 2.5ではバイトコードコンパイラが刷新されます。今まではバイトコードコンパイラの実装を知っている人が数人しかおらず,新しいステートメントを作ろうと思うと大変だったそうですが,刷新によってコンパイラの実装が明確になり,Pythonはより柔軟な変化に対応できるようになる,と言ってました。あと,ちょっと高速化もされるらしい。

新搭載の標準モジュールとしては,ctypes,(c)ElementTree,setuptoolsやegg,msiなどのディストリビューションサポートモジュールなどが予定されているようです。2.5 finalは9月30日にリリース予定とのこと。その間に,2.4系のメンテナンスリリース2.4.3がリリースされるようです。

Python 2.5について簡単にまとめると,後方互換性を保ちつつ,よりスマートに,より直感的なコーディングができるように,というこれまでのPython進化の方向性は堅持しつつ。Python 3000を睨んだ革新を感じさせるリリース,ということになるでしょうか。変化は静かに着実に。Pythonは,開発者として長くつきあえる言語であるということを再認識しました。

次に,Zope CorpのJim Fultonのtalk。去年のように「Zope3で行くぜ!」といった明確なフォーカスどころがなく,全体として散漫な印象でした(残念)。RoRやTurboGears,Djangoのことを頻繁に口にしていて,やはりかなり気になっている様子がうかがえました。多分,多分ですが,Zope Corpの連中は,いろんな意味で相当苦しんでいるんだと思います。"Zope was RoR"とか"Zope 2 evolves to Zope 5"とか,Buzz wordっぽい言葉も随所にちりばめていましたが,ちょっと使いこなせていない雰囲気。

Zopeは,利用者のものか,開発者のものか,というところで永遠に揺れ続けているんだと思います。利用者はZopeを広めてくれるかも知れないが,Zope自体を拡張しないし革新をもたらさない,ただ使うだけです。開発者はZopeを拡張するかも知れないが,広めてはくれません。 非開発者的利用者を沢山獲得した,という部分がZopeのユニークなところ。ところが,開発者の,しかもかなり「上澄み」の部分にフォーカスしているZope3に注力したことで,Zope自体のユニークさの源であるところの「利用者」を失い始めていることに,Zope corpは「おそれ」を感じ始めているように見えます。一方,背後にはDjangoやTurboGearsが迫り,このままではシャレにならない数の開発者が流出するのは目に見えている。Zopeはジレンマに陥っていると言ってもいいのかも知れません。

多分,こういう状況を劇的に改善するのは,マーケティング色のある「プロパガンダ」だと思うのだけど,Zope corpの連中はどちらかと言えばマーケティングがヘタ。「プロパガンダ」を実現するために的確に開発リソースをコントロールし,新たなる利用者の獲得につなげているPloneコミュニティとは対照的。

Zope3の設計は素晴らしい。ZODBも,Cylric gabage collectorを実装したり,バックエンドのDBを切り替えやすくなったりと,着実に進化している。技術的にとぎすまされた部分を持っているのに,それをうまくお金に転換できていないような雰囲気を受けます。Zope Foundationをうまくドライブして,開発者コミュニティの力をZope本体に取り入れられるようになることを願ってやみません。

会場が移ってIronPythonの話。.Net上に実装されたIronPythonのメカニズム,および実装の詳細をいろいろ話してくれました。IronPythonはPythonを.Net上で単純にエミュレーションするのではなく,PythonのバイトコードをILに変換,最終的にはx86のマシンコードに変換して実行する,という構成になっています。一見スタティックなイメージのあるこの構成の上で,いかに「動的な型づけ言語」を動かすか,ということろにいろいろなアイデアがつまっているようです。開発者のJim HuguninはJythonの元開発者で,そのあたりの経験もふんだんに生かされているのだと思います。Jythonと比較して「New Style Classは素晴らしい」と3回くらい言ってました(笑)。

ひとしきり説明が終わったあと,IronPythonのインタラクティブモードを使ったデモンストレーションがあったのですが,これが圧巻。.Netのイベントを動的に変更してウインドウの挙動を変更していました。UI構築みたいな七面倒くさいコーディングには多大なる威力を発揮するものと思われます。正式版のリリースが待ち遠しいです。

例によって写真をアルパムに仕立てましたので,下のフォルダをクリックしてどうぞ。二日目は内容も濃く,さすがに疲れました。。。

LightningTalksの申込用紙
Guido
Zope corpのJim Fulton
Jim Hugunin

PyCon 2006二日目 フォトアルバム PyCon 2006二日目 フォトアルバム
Size 1 kB - File type text/plain
The URL to Trackback this entry is:
http://coreblog.org/ats/pycontx2006-2day/tbping

PyConTX 2006 三日目 - BitTorrent Bram Cohenインタビュー,DjangoのHowTo

三日目。聞いてみたtalksは以下。

  • Keynote: A Conversation with Bram Cohen of BitTorrent
  • The Rest Of The Web Stack
  • Effective AJAX with TurboGears
  • Django How-To
  • Conference Closing Address - Ballroom A-J
  • Sprint Introductions - Preston Trail I/II/III

三日目のキーノートは,Bit Torrentの作者 Bram Cohenのキーノート。インタビュー形式で,インタビュアーはPSFのBord MemberでもあるSteve Holden。Bram Cohenは,もうちょっとお堅い感じの人かと思ったら,わりとフランクになんでも話してくれる,乗りのいいお兄ちゃん。Bit TorrentがPythonを使って始めて書いたアプリだとか,MSにピーする話とか,飛行機のトイレは汚いので触らないとか。ええと,変人(とかいう)。

その後は,SQLObjectの作者としても有名なIan Bickingのお話し。彼は小さな会社を経営していて,その中で以下に効率的に仕事をこなすか,といった開発手法上のノウハウをいろいろ話してくれました。Subversinoのリポジトリを上手に切って共通するコードベースを効率的に管理,デプロイまでする仕組みを持ってるようです。仕事の中で作ったモジュールをオープンソースとして公開しているわけで,かっこいいなあ,と思いました。

お次はTurboGearsの開発者 Kevin Dangoorのお話し。TurboGears 0.9aに搭載されたWidgetsなどを活用したAjaxなWebアプリ構築の手法について,かいつまんでお話ししてくれました。Keynoteを使ってBlueTooth接続のワイヤレスデバイスを持ちながらシートを進めて行くJobsみたいなスタイルのプレゼン。新世代のPythonistaですね。

TuboGearsの次はDjangoの開発者の一人Jacob Kaplan-Mossのお話し。DjangoでSudokuパズルを作る方法について解説してました。Python製のSudokuモジュールがあるようで,これを活用していたようです。プレゼンのスタイルはTurboGearsのKevinと同じ,Keynote+BlueToothボタン。

その後,閉会の挨拶があって,スプリントの準備ミーティング。スプリントのホストが,簡単に意義とゴールを話して参加者を募り,その後個別に話し合い,という流れ。

そうそう,キーノートの後にPyPyプロジェクトで活動しているBea Duringさんという女性が挨拶に来てくれました。なんでも4月の末に日本に来てSprintをしたいのだそうです:-)。追ってお知らせがあるかも知れません。楽しみ楽しみ。

さて,翌日はTurboGearsのスプリントに潜り込みます。

三日目にしてようやく日が出た
Bram CohenとSteve Holden
Kevin Dangor
Jacob Kaplan-Moss
Zope SprintのホストJim Fulton
PyPy Sprintのホスト

PyCon 2006三日目 フォトアルバム PyCon 2006三日目 フォトアルバム
Size 1 kB - File type text/plain
The URL to Trackback this entry is:
http://coreblog.org/ats/pycontx2006-day3/tbping

PyConTX 2006 Sprint Days - TurboGearsのコア開発者達は「有能なプロ集団」

今回のPyConは,カンファレンス本体の他に,前日にチュートリアル,終了後に数日Sprintが開催されます。Sprintというのはいわゆる「短期集中型の開発イベント」のようなもの。普段ネットワーク上でコミュニケーションしながら開発を行っている連中が実際に集まって話し合いながら開発を行います。(なぜか)Djangoだけは別の場所でやってました。

Sprintは,テーマごとにいくつかのチームに分かれて行われていました。今回はTurboGearsのSprintに潜入してみました:-)。

TurboGearsのSprintは,以下のようなゴールが設定されていました。

  • Docudo
    • TurboGears上でドキュメンテーションを記述,蓄積,するための仕組み。tracのWikiみたいなもの。
  • Kidのパフォーマンス改良
  • Kidテンプレートのサーチパスロジック改良
  • TurboGearsで複数のアプリを稼働できるような改良

で。

TurboGearsの「コア開発者」と呼べる人間は三人います。いろいろ話を聞くと,それぞれ独自のパーソナリティを持っているようでした。

Kevin
いいだしっぺ。明るいラテン系のお兄ちゃん,冗談を言ってはカラカラ笑う。楽観主義者。設計のセンスは抜群で,周囲の実装上の質問に即座に答えてました。あと物知り。よく勉強している。
Mark
Kevinのお友達。マネージャー的気質の開発者。実装面だけでなく,TurgoGearsの開発者コミュニティの行く末についても明確なビジョンを持っているようで,「すべき/すべきでないこと」について良く知っている。
Ian
SQLObject,FormEncodeなどの開発者。良い意味で超悲観主義的開発者。常に最悪のケースを考えながら開発をするタイプ。ご意見番。

それぞれ異なったパーソナリティを持った三人ですが,面白いのはそれぞれ「現実主義」を信念に共感しているらしい,のです。フレームワークの開発に「熱狂(ええと,あの,RoRのような...)」は不要。いいものを作りつづけることが必要条件で,利用者はあとからついてくる,くらいに思っているような節が感じられました。KevinとIanは性格的に正反対と言っていいほど異なっているのに,根深いところで思想を共有しているからこそ,IanはTurboGearsの開発に協力していられるんだと思います。

オープンソースのフレームワークでよくよく見分けなければならないと思うのは,開発陣や開発コミュニティが「現実的な落としどころを見極めながら開発を進められるかどうか」というところだと思います。表面的にはいけているような機能があっても,負荷をかけると落ちまくるとか,穴だらけだったりしたら仕事のツールとしては使えない。TurboGearsの連中はちゃんと「現実的な落としどころ」をふまえていて,着実に動くものを開発してゆけるポテンシャルを持っているようです。「こいつらの作っているものなら信用できる」というのが率直な感想。この三人なら,適度に多様性を保ちながら,仕事でも使えるクオリティを持ったフレームワークを作り続けてくれるはず。

TurboGears SprintのホストKevin Dangor
Sprintの様子 - TurboGears
Docutils Srtintの面々
Zope Sprint
PyPy Sprint
同じくPyPy

The URL to Trackback this entry is:
http://coreblog.org/ats/pycon2006tx-sprint-day/tbping
Recruit
r = urlopen("http://www.webcore.co.jp/recruit")
About this blog
■Author
atsこと柴田淳です。Atsushiはガイジンにうまく発音して頂けないので,これからはJunというペンネームで行こうと思っていましたがあんまり使ってません。
Webcore株式会社 代表取締役
■TRIVIAL TECHNOLOGIES 2.0
トリビアル・テクノロジー 2.0,「トリテク 2.0」と呼んでください。
Blog(ブログ)サイトです。Plone上で動く,オープンソースのBlog Product - COREBlog2を使っています。
 
最近書いた本,Mook
みんなのPython Webアプリ編
Pythonの基礎から,Webアプリやフレームワークの仕組みまで,つまることなく一気に学べる書籍です。「みんなのPython」と一緒に読んでください:-)。
みんなのPython
Pythonの入門書です。基本的なことから分かりやすく解説するよう勤めました。Pythonをはじめたいと思っている人,JavaやC++,PerlやRubyを学ぼうと思って躓いてしまった人はぜひ読んで下さい。
 

Powered by Plone, the Open Source Content Management System